MESSAGE

社長メッセージ

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社長メッセージ

黒崎播磨グループは、
サステナブルな社会の実現、
未来の人々の幸福と地球環境保全を支える
企業を目指します。

SDGsやパリ協定に代表される社会の変化は、企業が、「経済的成長」だけでなく「環境問題等の社会的課題に対する取り組みを積極的に進め、人や自然との調和を追求すること」を新たな「価値」として実現することを求めています。黒崎播磨グループはこのような「新たな価値の実現」を重要課題と捉え、人と地球の未来を支え続ける「良きコスモポリタン企業」であり続けます。

1. 黒崎播磨グループが目指す持続可能な社会づくり

当社は1919年の創業開始以来100年に亘り産業の発展を支えてまいりました。
2003年には企業理念として「世界一の顧客価値の実現」を掲げ、たゆまぬ革新を通じ、セラミックス分野の価値ある商品、技術を世界に提供し、産業の発展を支え、社会の繁栄に貢献していく事を使命として事業を展開してまいりました。この当社グループの事業活動が、今にちの豊かな社会の礎となる日本のものづくりを支えてきたと自負しております。
現在、世界では地球温暖化による異常気象や生態系の破壊等、様々な環境問題が顕在化するとともに、かつてないほどの地域間格差の広がりと深刻な貧困が問題となっております。
こうした中、当社グループは、豊かな社会を持続可能なものとし、未来に美しい地球を受け継ぐ為に、SDGsが示す共通の目標に向かって活動することの重要性に鑑み、次の4つのテーマに果敢に取り組んでいます。

まず一つ目は「当社が持つ熱を操る技術での社会への貢献」です。当社グループはセラミックスが持つ耐熱性、断熱性、低熱膨張性、均熱性、遮熱性等の特性を活かす『熱を操る』技術を保有しています。今にち、熱を操る技術は鉄鋼を初め省エネ環境、エレクトロニクス、医療・宇宙等様々な分野で求められるようになり、当社グループは各分野に対して高い機能を有すると共に環境負荷の低減に有効な技術を提供しております。今後もこの技術を用いてさらなる社会への貢献拡大に努めていく所存です。
二つ目は「人を大事にする企業」です。当社グループでの雇用の確保をはじめ、グローバルな人材育成や女性活躍推進を初めとするダイバーシティー&インクルージョンに向けた取り組みを推進し、今後も人を大事にする取り組みを進めてまいります。
また、すでに海外グループ会社で行っている、従業員やその家族への無料の医療提供や学校教育、貧困学生への奨学金支援等、様々な支援も引き続き行ってまいります。
三つ目は「地域との共生」です。リサイクル材を活用した景観材煉瓦で彩った駅前広場や公園、海外での飲料水用浄化設備の設置や2000基を超えるトイレの設置など、より良い街づくりのためのインフラ面での貢献を引き続き行ってまいります。また、陸上部の活動を通じたコミュニティとの連携、地域イベントへの参加や清掃活動への参加等、地域活動にも積極的に参加し、今後も地域とともに未来に向けて歩みたいと考えています。
四つ目は「地球環境を守り続ける」です。当社の保有する排水処理施設で工場用水のリサイクルに努めると共に、最後はきれいな水として地球資源へ還元しています。また、鉱物資源のリサイクルや苗木の植樹など今後も地球環境保全に向けた取り組みを進めてまいります。

2. 2050年カーボンニュートラルへの挑戦

国際社会が低炭素から脱炭素へと転換する中、脱炭素社会実現への貢献は経営上の最重要課題の一つと認識しています。当社グループは、社会からの信頼・負託に応える企業として、グループ一丸となってカーボンニュートラルに挑戦します。
まずはCO2ネット排出量ゼロに向けて、高温での焼成を必要としない不焼成耐火物・不定形耐火物の製造拡大に取り組むとともに、熱効率の高い焼成炉の開発や電動化の推進、照明のLED化など省エネルギーを徹底的に推進します。
また自社の製造過程で発生するCO2削減はもちろん、当社製品を通じてお客様でのCO2削減に貢献します。鉄鋼業界では環境負荷の低い製鉄プロセスへの転換が計画・実行されつつありますが、ゼロカーボン・スチールを支える高機能な耐火物の研究開発に加え、省エネルギー機能を付加した工業炉の設計・施工に積極的に取り組みます。また、バイオマス発電プラントへの耐火物供給・施工、エネファーム向け高機能断熱材の提供によるエネルギーロス削減等、当社が培った高い技術力を応用することで、世界の産業の発展と地球環境保全の双方を支える企業を目指します。
今後も、黒崎播磨グループはサステナブルな社会の実現と、未来世代の幸福を支える企業を目指してまいります。

代表取締役社長