スウェーデン耐火物会議2025

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スウェーデン耐火物会議2025

2025/05/27

スウェーデン耐火物会議2025

2025年5月13日、クロサキ・ハリマ・ヨーロッパ(KEB)とベトカー(Betker)社の共催により、北欧の製鉄会社を対象とした「スウェーデン耐火物会議2025」が開催され、多くの鉄鋼業界関係者が参加しました。

本会議において、KEBは2件のプレゼンテーションを実施しました。最初のプレゼンテーションでは、日本人窯炉技術者の塩濱氏と、KEB地域代表のトゥオモ・レイノネン氏が登壇し、「電気アーク炉(EAF)向け耐火物」について発表しました。

この発表では、EAFの重要部位に使用される高密度MgO-C材「CARDIX™」が紹介され、その優れた耐久性が強調されました。顧客による最新の試験結果では、耐用期間が従来の3週間から4週間へと延長され、さらに試験期間中の補修作業もほぼ半減するという成果が報告されました。これらの結果は多くの参加者の関心を集め、活発な質疑応答が行われました。

Mr. Michiharu Shiohama

Mr. Tuomo Leinonen

続く2件目のプレゼンテーションでは、KEBのCTOであるジョン・インチャウルザ氏が登壇し、同社が開発した「Kaizen App 2.0」を紹介しました。このアプリは、品質鋼の製造において最大の生産性と最小の総コストを実現するために、最適な耐火物を選定するモデルを正確に提供するものです。鉄鋼業界が厳しい経営環境に直面する中、このツールは製造プロセス全体を通じて、品質とコストのバランスを最適化するソリューションとして注目を集めました。

翌日には、スウェーデン・スメジベッケンにあるオバコ(Ovako)社を訪問し、EAFルートによる同社の生産プロセスと高品質鋼の製造について、より深く理解する貴重な機会となりました。

黒崎播磨製品やTCOカイゼン戦略の詳細については、info@krosaki.nl までお気軽にお問い合わせください。

Mr. Jon Inchaurza