
Dry-Free®
不定形耐火物の乾燥プロセスを不要にするという、常識を覆す挑戦
従来の乾燥工程では90時間から100時間を要し、その間、炉内の温度を数十度単位で慎重に管理し続ける必要がありました。しかし、Dry-Free®の導入により、乾燥工程そのものが不要となり、焼却に必要な炉の昇温のみで立ち上げが可能になりました。その結果、最短8時間程度で立上げできるようになりました。
Dry-Free®
Dry-Free®は、鉄鋼、非鉄金属の各種窯炉や焼却炉のライニング・補修に使用される不定形耐火物です。
従来の不定形耐火物は、使用前に加熱による長時間の乾燥が必要で、加熱時には操業がストップしアイドリングタイムが発生していました。Dry-Free®は、この乾燥工程が不要な画期的な不定形耐火物です。
なお、Dry-Free®は、北九州市が環境配慮型製品として選定する「北九州エコプレミアム」の最優秀賞に選定されています。
Dry-Free®の
従来の不定形耐火物は、お客様によっては炉の使用前に最大1週間もの乾燥工程が必要でした。Dry-Free®では、このような長時間の乾燥が必要なく、炉を使用する前の予熱のみで乾燥させることができます。
これにより、乾燥による操業ストップ(アイドリングタイム)が削減され、炉の稼働率が高まるため、生産性の向上、機会損失の削減、工期短縮などにつながります。
従来の不定形耐火物は、急激に温度を上げて乾燥させようとすると、施工した材料の内部で水蒸気の圧力が高まり、爆裂と呼ばれる材料の損傷が起こり、安定操業の妨げとなることがありました。そのため、低温で長時間かけて乾燥を行う必要があります。
一方、Dry-Free®は、通気性を大幅に向上しており、内部で水蒸気の圧力が高まらないという特徴があります。このため爆裂する恐れがなく、操業に支障をきたすことなく安心してご使用いただけます。
Dry-Free®は、耐熱性や耐食性、耐亀裂・剥離性を向上させています。
このため、長寿命化を実現し、お客様のライフサイクルコスト(LCC)の削減に貢献します。
乾燥に必要な化石燃料などの燃焼で生成されるCO₂排出を削減することができます。
また、使用する燃料(重油・ガスなど)のコスト削減にもつながります。
Dry-Free®の
日本国内で産業廃棄物を焼却処理しているお客様は、Dry-Free®を導入することで、乾燥作業で使用するA重油を最大48.3キロリットル削減することができました。これは、工事一回あたり、最大133トンのCO₂削減効果に相当します。
A重油使用量
CO₂排出量
※二酸化炭素排出係数(A重油):2.75t-CO₂/kl(環境省「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」より)
※乾燥工程の時間や使用する燃料の種類・量によって、CO₂排出削減効果も異なります
Dry-Free®のインタビュー
(チームメンバーインタビュー)
Dry-Free®の
特徴
従来のマグネシアカーボン質れんがに比べて、内部の亀裂が拡大しにくく、破壊されにくい耐火物れんがです。
特徴
乾燥工程が不要なため、使用する前の加熱時間を大幅に短縮でき、炉の立ち上げが容易になる画期的な不定形耐火物です。
特徴
浸漬ノズルなどとして使用され、溶鋼内の不要な物質(介在物)がノズルに付きにくく、目詰まりしにくいという特徴があります。
特徴
暑熱環境下での重筋作業をロボットにより自動化し、作業の安全・安定・省力・改革を実現した製品です。
特徴
低熱膨張ガラスと同レベルの極めて低い熱膨張係数を持ち、より高い強度があるため、大型化しやすいという特徴があります。
特徴
非常に低い熱伝導率を持ち、優れた断熱性能を発揮する断熱材です。従来に比べて強度が高いという特徴があります。
特徴
MLCC(積層セラミックコンデンサ)焼成用で世界シェア約40%を誇る、熱伝導率が高く長寿命な、電子部品の焼成用容器です。
※「エネファーム」は東京ガス(株)、大阪ガス(株)、ENEOS(株)の登録商標です。