築炉技能社員インタビュー「高い技術で、日本の基幹産業を支える」

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採用情報

篠原 悠貴

「黒崎播磨の築炉技能士」
この肩書きに見合う技術と、
品質を提供し続ける。

ファーネス事業部 君津事業所 君津製鋼整備グループ

篠原 悠貴2009年入社

職人であり、体力勝負。部活で培ったものを活かせると感じた。

高校時代について、また黒崎播磨に入ったときの印象などを教えてください。

高校で所属していた学科は機械系列の総合学科です。もちろん溶接やはんだ付けなどの技能実習も行っていましたが、今の築炉作業と直接的には関係のない勉強が多かったと記憶しています。野球部に所属していて、部活に熱中した学生生活だったと言えますね。

黒崎播磨のことは進路指導の先生に推められたことがきっかけで知りました。職人の仕事であることに加え、体力勝負の部分もあると聞き、部活で培った体力や忍耐力を活かせるのではと考え、志望しました。

毎日が新しい作業の連続。現場の状況を見きわめて最善の方法をとる。

現在の仕事内容を教えてください。

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溶けた鉄を中に入れて運ぶ「鍋」という設備があり、その中での耐火レンガ積み、使用後の解体、部分的な補修など一連の作業に携わっています。作業内容は日によって変わるため、一概に「これだ」と言えないのが、この仕事の奥深いところだと感じます。

耐火レンガは高い耐久性を誇りますが、限度があります。たとえば、溶損(耐火レンガが高温の鉄に溶けたり削られたりして損傷すること)です。度合いによっては補修で済むこともありますが、ドリルで壁(耐火レンガ)の残存量を測定して解体を決めるなど、耐火物の状態に応じて補修内容が異なってきます。設備のサイズも直径5〜6mといったものや、さらに巨大な、数人がかりで作業するものまで、様々なものがあります。

その都度、作業内容は変わるので、ペース配分にはかなり気を使っています。どうやったら効率よく作業が行えるか。体も頭もフルに使うのがこの仕事です。部活での経験が活きていると思える部分でもありますね。

先輩たちの仕事はまさに芸術品。向上心を刺激してくれるから頑張れる。

仕事をやっている中で、どんなときにやりがいや楽しさを感じますか?

レンガが綺麗に積み上がった瞬間ですね。時間をかけ、モルタルの量、接合面の厚さなどさまざまなことに考慮しながら自分の手でレンガを積み上げたときの達成感は、他の仕事では味わえないものだと思います。

その中でも、先輩たちの積み上げたものは芸術品と言っても過言ではありません。隙間や精度など、絶妙なバランスで成り立っている…まさに「職人技」。それを見ると自分の力量との差を感じますが、私はそこで奮い立つほうなんです。先輩たちの芸術的なレンガ積みは、「あのレベルまで自分も技術を磨こう」と、前向きに作業に取り組むことができる原動力だと感じています。

年数を重ねた人だけが習得できる、職人に必要な“慣れ”。

では逆に、難しいと思うことをお聞かせください。

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先ほどと表裏一体なのですが、レンガをうまく積み上げきれないときですね。バランスが乱れたり、先輩が作った隣のスペースと比べて、自分のほうには粗が目立ったり…そういうときは、素直に悔しいと感じます。落ち込むというよりも、悔しいという負けん気が先に立つんです。

築炉というのは職人仕事なので、ある程度の慣れ(=経験)が必要です。「モルタルはこの量だ」「このくらいの角度で平衡になる」と瞬時に判断できるまでには相当な時間が必要です。

しかし、やっていくうちにどんどんその感覚を覚えていく。自分の手際がよくなっていくのを感じたときなどは、やはり嬉しいです。とはいえその間も先輩たちはもっと洗練された作業を繰り返しているわけですから、ベテラン職人の背中は遠いなと感じます。

ミーティングや体調確認。社員の安全と健康を守る。

上司や先輩などから教わったことで、印象に残っていることを教えてください。

私たちの上の世代の人たちは厳しい方が多く、新人の頃は苦労しました。というのも、私たちの仕事は危険と隣り合わせだと言えるからです。ほんの少しの気の緩みが災害を引き起こしてしまいかねない。特に安全面には厳しく指導されたことを覚えていますし、自分が先輩の立場になった今でも、「全員が怪我をせず、無事に家に帰る」、この意識は常に持っています。厳しくも毎日私たちの身を案じてくれた先輩たちの意識が、今しっかりと根付いていると感じます。

この意識を職場全員が確認して、仕事を安全かつスムーズに進めるために、ミーティングはとても重要です。
作業内容の共有や危険予知などに加え、睡眠時間・朝食の内容などを細かくチェックし、体調確認も行われます。体調不良は作業品質の低下、ひいてはお客様の品質にも直結します。また、熱中症などの健康障害を引き起こす可能性が高くなります。
だからこそ、作業前は気を引き締めねば、と感じますね。

大切にしているのはコミュニケーション。
ただ厳しく接するのではなく、相手の状態を理解し安全な仕事につなげる。

その他に、仕事をする上で気をつけていることはありますか?

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私が大事にしているのは「あいさつ」です。先ほども言ったように体調の面からもメンバーの状況を把握できますし、何よりコミュニケーションとして欠かせません。私たちの仕事は体力も使うし、手順・ルールを守らなければ危険にさらされる可能性もある。後輩に対しては特に作業内容の理解ができているかと何度も確認します。彼らの安全を守るためでもあり、お客様の品質を守るためでもあるからです。

とはいえ、常にぎりぎりと締め付けていても仕事はスムーズに進みません。先輩たちはまさに「職人」であり、仕事中は厳しく指導してもらいました。その分、休憩中や仕事のあと、プライベートなどでは気の置けない関係になっています。オン・オフをはっきりつけ、メリハリの効いた仕事ができるのは先輩たちの指導のおかげだと思っていますし、これからは自分たちが後輩たちに対しそのように接していかなくてはいけないとも感じています。

交替勤務には、平日休みのメリットがある。
スポーツや親孝行など、自分らしく過ごす時間をもつ。

交代勤務の際に気をつけていることや、休日の過ごし方などをお聞かせください。

交替勤務は主に3交替制です。やはり夜勤の時は、睡眠時間の確保に気をつかいます。
その反面、平日に休みが取れるメリットも感じています。買い物や旅行などもそうですが、特に官公庁や病院などは平日ではないと対応が難しいところがある。慣れてくると、交替制をうまく生活に取り入れていると実感します。

休みの日は、体を動かすことが多いですね。高校のときにやっていた野球や、同僚とゴルフに行くこともあります。またこれは個人的なことなのですが……親孝行を兼ねて、マイホームを購入しました。自分がやってきた仕事を家族に還元できる、大きな喜びを感じますね。

国家試験にも果敢に挑戦。
仕事にプライドを持って、仲間たちと切磋琢磨し続ける。

では最後に、これからチャレンジしていきたいことなどをお聞かせください。

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築炉作業は日々技術を磨くことが基本にあります。自分のレベルを上げ、以前出張で経験した築炉工事(プロジェクト案件)のようなレベルの高い仕事にも挑戦したいですね。
さらに最近は、築炉技能士1級(国家資格)取得を目標に勉強中です。1級は難易度が高く、保持者が少ないんですが、それは技術の証だからです。自信にもつながりますし、客先に対して技術担保をアピールできる、つまり信頼性を向上させることができます。難しいですがやってみる価値はあると思い、時間を見つけて練習をしています。

ごくまれに、新人や後輩に「お、センスあるな!」と思う人もいます。そうすると、先輩たちに対してだけではなく、彼らにも「負けられないな」と奮起するんです。元来負けず嫌いな性格なのかもしれませんが、やはり黒崎播磨で築炉の仕事に携わる以上、質の悪いものは提供できないという考えが根本にあるんだと思います。

「このレンガは自分が積み上げたんだ」と胸を張って言える。そのプライドを持って仕事をしています。切磋琢磨できる仲間たちと、これからも質の高い仕事をしていきたいですね。