BUSINESS
事業紹介
耐火物事業
日本の鉄鋼産業の礎となる
鉄を生み出す、
高温に耐えうる素材
鉄やセメント、ガラスといった素材は、高温環境下で作られます。
ときには2000℃近くまで達する過酷な環境の中で製造を支える「素材のための素材」が耐火物です。
この過程を経た素材は、身のまわりにある車やビル、家電製品、携帯電話、そして飲料缶や食器など、さまざまなところで使用されています。
耐火物とは、日本のものづくり、ひいては日常生活の礎になる素材なのです。
鉄 鋼


ガラス


セメント


主な取引先
鉄 鋼
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日本製鉄
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JFEスチール
株式会社 -
株式会社
神戸製鋼所
セメント
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三菱マテリアル
株式会社 -
株式会社
トクヤマ
「品質の安定した」耐火物で、
製鉄所のニーズに応える
製鉄における高炉から連続鋳造まで幅広いプロセスで使用される耐火物には、安定した品質が何より求められます。
千数百℃に耐えられる、
“素材のための素材”
鉄をはじめとする金属、ガラス、セメントなどの“素材”は、製造工程の中でかならず数百度から千数百度といった高温で加熱されます。
たとえば、鉄の融点は1,538°C。溶けた鉄やガラスなどが流れる道やその受け皿は、それに耐えうる高温に対応し、なおかつ化学侵食にも耐えられる素材でなければなりません。
ここで使用されるのが、耐火物です。
鉄鋼メーカーでの製鉄プロセス


耐火物に求められる性質とは?
- 急激な温度変化に耐え、割れ・欠けがない
- 物理的に頑丈であり、削れない
- 化学反応が促進される高温状況下においても化学的に安定している
おもな耐火物製品の分類
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窯炉用耐火物
いわゆる「耐火レンガ」。おもに設備の内張りとして使用される。
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不定形耐火物
原料を混練した粉末として出荷される耐火物。水で練って型に流し込んで使用するほか、摩耗した窯炉用耐火物の補修などに使用される。
また焼き固めるというプロセスがないため、CO2削減、工程短縮、コストダウンにも貢献。 -
機能性耐火物
おもに製鉄の連続鋳造プロセスにおいて活躍する耐火物。溶鋼の流量制御や整流、ガスによる撹拌などに使用される。
「耐火物製造」にかける
黒崎播磨の思い
普段みなさんが目にして使っているスマホやPC、テレビ、さらには缶コーヒーなどにも鉄が使用されていますが、じつはすべてこの耐火物がなければ生まれていません。
そしてまたその鉄も、「高級鉄」であることが求められます。
高級、つまり緻密な成分調整を経た精度の高い鉄だからこそ、曲げなどの細かい加工を行うことができます。
黒崎播磨の耐火物製造は、この高精度な素材をつくるためのいしずえとなります。
製造業、ひいては生活のあらゆるものの根本を支えるのが耐火物です。
「技術の黒崎播磨」では、これからも最高の素材を生み出すための「耐火物」を提供できるようつねに挑戦し続けます。
※詳しくは研究開発のページで解説しています。
黒崎播磨の耐火物製造の流れ
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原料配合
大小さまざまな粒度、1,000種類以上の原料から、
製品に最適な原料を選択して組み合わせ、レシピを作成。 -
秤量、混合、混練
原料をレシピどおりに量り取り(秤量)、ミキサーで均一になるように混合。
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成形
混練後、原料を型に入れてプレス機で圧力をかけることで製品の形に成形。
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焼成
成形された製品を、1200〜2000℃の高温で焼き固める。
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加工
製品に応じて、研磨・ボウリング加工や、付属品の取り付けを行う。
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検査
品質・外観をさまざまな方法により検査。不良品がないかをチェック。
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販売
鉄鋼、セメント、ガラス、化学メーカー、焼却炉保有施設などに販売。
また海外では鉄鋼産業に国をあげて取り組んでいるインドを中心に、欧州・北米などにも展開している。